万代ブログ

金沢兼六園

2017.10.25 【その他観光等

加賀百万石の礎となった土木技術の紹介

弊社の位置する石川県の観光地、兼六園と土木技術について紹介いたします。

兼六園は、岡山の後楽園、水戸の偕楽園と並び日本三名園と呼ばれています。
金沢市には、男川とも呼ばれる犀川、女川と呼ばれる浅野川という河川が流れます。
この2つの河川に挟まれるのが小立野丘陵です。兼六園は、小立野丘陵の北端に
位置し、四季折々の風情を楽しませてくれる日本有数の公園です。

 

兼六園内には、滝や小川、池が至る所にあり、水が豊かなところであることを印象
づけられます。 また、兼六園内には、噴水もあるのですが、この噴水も自然の力で
吹き上げています。

先ほど書きましたが、兼六園は標高50mにある丘陵の先端部に位置します。
近くの浅野川や犀川は、標高が20~25m程度ですので、比高差は実に30m
近くに達します。

かつて、金沢が百万石の城下町を築いたのは、この高台にも豊富な水を運べる
土木技術力だったのではないかと筆者は想像しています。

それでは、どうやってこの丘陵に豊富な水を運んだのか?

この話は、今から遡ること、380年以上前、加賀3代藩主前田利常が金沢城の
防火のために造らせた用水です。全長は11㎞もあり、トンネル区間は手掘りで
3.7㎞もあります。途中では、トンネルのアップダウン(サイフォン方式)を
採用しています。

辰巳用水は、金沢城の堀だけでなく、生活用水、農業用水として利用されました。
これらの一大プロジェクトなどが、金沢百万石の礎を築いたのでしょう。そして、
辰巳用水は、現在でも利用されている当時の土木構造物としては、日本最古のもの
だそうですが、東京の玉川用水、静岡の箱根用水と並ぶ用水で、こちらも
「日本三大用水」といわれるそうです。

引用 kimasshi.net、アーク出版トンネル工法のなぜを科学するより

LINEで送る
Pocket

[ 投稿一覧へ ]