万代ブログ

研修編 道路の法面をスケッチしてみよう🐣

2023.05.15 【the Staff Blog

皆さん、こんにちは🐓
研修についてまた記事を書いていきますね!

研修、研修って、、、
みなさんがイメージされるのは座学の方が多いですかね?

黙って机に座ってても技術は覚えられないので、
仕事の合間でも積極的に外に出るようにしています。

もちろん、座学も大事ですよ?!

 

さて今回は、弊社で行っている「法面のスケッチ」についてご紹介していきます。

 

道路法面点検の基本ポイント

スケッチは道路土構造物点検や落石調査などの業務で行います。

非常に広範囲の調査になることもあり、効率的に危険個所にマーキングし、
それぞれ危険度評価にスケッチを付け加えて成果品として纏めます。

スケールや赤白ポールなどを用いて計測しながら
どの辺りに、どのサイズの、どのような変状があったのか、
なるべく正確にスケッチし、信憑性が高いものにしていくのがポイントです。

道路土工構造物点検要領をご覧になりたい方はこちら

 

スケッチの重要性と目的

なぜカメラやドローンなどがあるのに、わざわざスケッチして残すのか分かりますか?

我々が観察しているのは小さな亀裂の幅や深さ、浮き具合や湧水などです。
なぜこの変状が発生したのか、現場で推論しながら濃淡で表したりメモを残したりします。

下記の写真の通り、1箇所の亀裂を例にとっても
真上、真横などの別の角度から観察すると、亀裂や破損部の異なる性質が見えて驚きます。

正面だけから見てても正確な情報が掴めていないことが多いんです・・・


※申し訳ありませんが、上記写真は2カ所混ざってます。

落石の危険性がある岩の周囲やや、擁壁の亀裂など、
人の目でしか判断できない現場での記録はスケッチが一番状況を伝えやすい手段になります。

 

スケッチの手順

スケッチの対象範囲を決めたら
・メジャー
・コンベックス
・レーザー距離計
・赤白ポール、などを用いてサイズを測れるようにします。

自分がスケッチしたい幅に合わせて、
方眼用紙のマス目1cmを 1/20、1/50などの尺度に換算して記録していきます。

□1/20なら5マスで1m
□1/50なら2マスで1m

スケッチ対象は業務内容によって異なりますが、
構造物(法枠や擁壁など)なら構造物を中心に、落石調査なら岩を中心に描きます。

(左)自然斜面、(右)道路土工構造物(モルタル吹付工)のスケッチ

サイズは合っていても何を強調したいのか、濃淡での表し方など、
意識して書かないとせっかくにスケッチの意味が薄れてしまいます。

 

スケッチをCAD化

 

最終的なスケッチは、CADでトレースして成果品として提出します。
クラックと開口亀裂は赤と青で色分けたり、亀裂幅、特徴的な植物なども書き込みます。

私もCAD初心者なのでいろいろ苦労しましたが、CADについてもそのうち書こうと思います。

 

終わりに

道路土工構造物(どうろどこうこうぞうぶつ)って読めますか?
耳馴染みがない人が多いと思いますので、念のため定義を記載しておきます。
道路土工構造物とは、「道路土工構造物技術基準」(平成27年3月31日国都街第115 号 国道企第54号)に位置づけられており、道路を建設するために構築する土砂や岩石等 の地盤材料を主材料として構成される構造物及びそれらに附帯する構造物の総称をいい、 切土・斜面安定施設、盛土、カルバート及びこれらに類するものをいう。    参照:国土交通省

道路周辺がコンクリートで造られていたり、鉄製のネットが張られている等は土工構造物に該当します。
山を切り開いて作った道路は自然斜面を切土していたり、
道路の拡幅工事(2車線化など)で盛土しているのを見掛けますが、これらも土工構造物です。

カルバートが一番聞きなじみがないかもしれませんが、暗渠(あんきょ)と言って、
地中内に埋没させた水路や、高速道路などの下を横断する一般道などの箇所に使われているものです。

業界用語ってどこにでもあると思いますが、
読めない言葉、初耳だと全く頭に入ってこない言葉ってたくさんありますよね。
そういう時は一旦止まって、無心で頑張ります!

 

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