万代ブログ

自然斜面でのグラウンドアンカー工配置計画

2018.02.24 【建設コンサルタント

自然斜面でのアンカー配置計画(斜面設計)

地すべりや崩壊が発生した場合、一般的に急斜面ではグラウンドアンカーを計画することが多くなりますが、 斜面の勾配が緩くなると抑止杭が優位になることが多いです。しかし、抑止杭を計画する場合、 搬入が困難であったり施工機械を運搬することが困難な箇所も多いものです。
そのような現場条件では、現場打ちのコンクリート板を反力体として、アンカー工を計画します。 但し、法面のような均一でない自然斜面にアンカーを配置するのは、設計上手間も多くかかります。 そのような現場の設計方法を紹介いたします。

必要な調査、測量

地すべりの規模にもよりますが、10m間隔などの細かい横断測量が必要となります。地すべり地内で等高線が 乱れている場合、アンカー工を直線状に配置することが困難になります。そのため、細かい間隔で 多くの計画横断図作成し、アンカー反力体の配置可能位置を決定していきます。
調査も中央部で行った調査ボーリング結果を側部まで利用するのは不経済となることが多く、補助測線で調査ボーリングを追加し、 地すべりブロック内のすべり面コンタ図なども作成します。地下水コンタ図なども作成できれば、アンカーの他に水抜きボーリングの 配置計画にも利用できます。
これらの細かい横断図にすべり面、アンカー打設位置、受圧板位置を書き込み、平面図に配置計画を書き込んでいきます。 ここで、留意しなければならないことは、アンカー1段毎に水平展開図を作成し、アンカーの長さを微修正します。また、 特に留意しなければならないことは、機資材の進入路と施工ヤードの配置計画が重要となります。 これらの作業を行っていると、横断図作成→平面図作成→横断図の修正→平面図の修正→アンカーの水平展開図の訂正など 非常に多くの作業を要します。でも、このような手間のかかった現場ほど、完成後には感慨深い一つの現場になるものです。

写真は、通りがかりのとある現場について、上空からGoogle Earthで覗いたものです。かなり複雑なアンカーの配置になっていることが分かります。斜面設計者は、とても苦労させたことでしょう。

弊社は、北陸地方(石川県・富山県・福井県・新潟県)の他、中部地方、関東地方で地質調査、斜面設計(のり面・落石・地すべり・崩壊)、施設老朽化調査など行っております。お気軽にご相談ください。

 

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