2023.02.13 【建設コンサルタント】
地すべり対策施設の老朽化
全国的に、あらゆる既存インフラの老朽化が進んでいます。
今回は、地すべり対策工の1つである集水井工の点検について記載します。
地すべりは地下水位の上昇に起因して滑動することが多く、その対策として地下水を排除する集水井と呼ばれる井戸を設置することがあります。井戸の直径は3.5m前後が主体です。深さは、5m程度~弊社で経験したものは90mを超えるものまでありました。進入する螺旋階段や土留めのライナープレートの腐食などが進行したものもあります。また、地すべりの滑動によって、座屈してしまった施設もまれにみられます。また、季節によっては、井筒内が酸欠状態となっていることもあります。このような場合、送付気を取り付け、内部に点検者が進入して点検する場合もあります。しかし、山奥の現場などでは、そのような機資材の運搬はできません。
そこで役に立つのが、全方位カメラを使用した集水井の点検です。カメラを使用した点検の場合、点検者の安全を確保しつつ、写真による画像が残せるというメリットがあります。また、展開写真を作成すれば、今回と次回の点検時の劣化の進行なども明瞭に判断できます。
弊社では、斜面防災調査・点検~斜面設計(地すべり・落石・崩壊・法面)まで一貫して行っております。また、一般的な地質調査、地表踏査なども得意分野です。空中写真判読による危険個所の抽出、エアートレーサー試験、その他地質調査の原位置試験、クライミング調査なども行っています。技術者不足などでお困りの際は、是非ご相談ください。
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